JICA海外協力隊における日本人との付き合い方について

様々な人と協力 青年海外協力隊
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JICA海外協力隊の活動は自分一人で成り立つことはまずあり得ません。ですが私は日本人コミュニティとばかり繋がっていても活動はうまくいかないと考えています。わざわざ海外に行ってまで日本人との関係に悩むのは時間の無駄ですから、、、

適切な距離感が大切です。

協力隊、JICAとの関係

どういう時に会うのか?

事務所を挙げてのイベントや、在外公館への訪問、季節行事などで隊員が首都に集まることがあります。国によって頻度は違いますが集まる機会はあります。

 

ルワンダみたいに小さい国だと集まる機会は多いです。

 

その他にも分化会と呼ばれる専門職種ごとでの集会、アドバイザーやコンサルタントの方達とご飯を食べたり、活動を共にしたりということもあります。

また、JICA事務所に行けば、VC(ボランティア担当)や職員にも会えます。

 

同期隊員との関係は特別?

同期隊員とは基本的に仲が良いのはどこの国でも共通だとは思いますが、その他にも自分と任地が近い隊員や、職種が同じ、似ている隊員なども比較的連絡取る回数が増えます。

 

やはり、訓練所で共に過ごしてきた同期隊員は少し特別な感情があるのではないでしょうか?同じ同期になるべくしてなったんだな〜と僕自身感じます。

 

人間の性?結局居心地がいい人と固まる。

 

やはり人間関係は難しいものです。気が合う人と仲良くなるのは当たり前で、気が合わない人とは会いません。

 

次第にグループが形成されていきますが、似たもの同士で集まる(類は友を呼ぶ)とは言ったもので、むしろ白黒はっきりして人間関係が楽っちゃ楽になる場面も多いです。

 

仲の良いグループで旅行や観光をしたり、隊員の家に泊まったりする事が多いです。

 

 

現地在住の日本人とのコミュニティ

協力隊員が派遣される国には他の企業の駐在で住んでいる方や、結婚して生活拠点を途上国に移している方などが少なからずいらっしゃいます。

 

普段関わりのないような人たちでも、ひょんな事からお会いしたりすることがあります。ざっくり以下のような方達と知り合う事が多いです。

 

  • 現地で起業している日本人
  • 会社員として駐在している日本人
  • NGOなどで活動している日本人
  • 現地で結婚されている日本人
  • 大使館やJICAで働いている日本人

 

日本人との付き合いのメリット・デメリット

 

人によって考え方や価値観は様々なので一概にはこれと言えることはありませんが、僕が実際に生活してみて感じたことの中でのメリット・デメリットについて書きたいと思います。

 

メリット

 

その国での過ごし方を教えてもらえる

 

新しく来て右も左も分からない中で、スーパーやレストラン、観光地などの情報を共有してもらえます。

 

日本人がお勧めするレストランは外さないです。美味しい。国によって感覚が異なるので現地の人に聞くのもいいですが手っ取り早く高精度の情報を得れるのでおすすめです。

 

人脈が広がる

 

日本で生活していたら、出会わないであろう人達と出会うこともできます。駐在している大企業の人たち、現地で企業して奮闘している方々などの多種多様な生き方をしている日本人の方に出会う事ができます。

その出会いをきっかけに新たな夢が生まれたりすることもあります。将来一緒に働くということも起こりうるかもしれません。

 

要は良くも悪くも人脈関係は広がります。

自分の職種に関係がある日本人とつながる事ができれば相談に乗ってもらったり、見学させてもらったりする事で活動のヒントにつながることもあります。

それ以外にも協力隊のようなボランティアとして他の国から来ている人たちと出会う事が多いなと僕は感じました。例えば、KOIKA(韓国版協力隊に近い)やPeace Coops(アメリカ版協力隊に近い)などの方達は僕たちと同じ境遇で地方で生活しているので仲良くなりやすいなと感じました。

 

ストレス発散

日本語で会話するという至極当たり前のことがとても貴重だと気づきます。また、文化が違うため受け入れることや日々の生活のちょっとしたことにストレスが重なっていきます。

そんな中で慣れ親しんだ日本料理を日本語を話しながら食べたりすることで日々の生活からリフレッシュできるいい機会になります。

 

すごく意地汚い話ですが、ご馳走になる機会も多いです。料理を振る舞ってもらえたり、お会計をしていただいたりする機会も少なからずあります。

それだけ期待されている裏返しでもありますので、協力隊の活動で還元していきたいものです。

 

デメリット

 

なんのための海外生活なのか

学生の頃の留学でも良く耳にしますよね?日本人コミュニティで連んで英語が伸びないという話。

 

これと全く同じです。たまにの息抜きや、活動の参考のための交流、必要な買い出しのための上京などが必要なのはわかりますが脳死で日本人と連む人がルワンダには多いなと感じます。

 

その方が楽だし、ノンストレスで過ごせるので楽しいのはわかりますが、それでは日本に住んでいるのと変わりません。

 

せっかくの語学を伸ばすチャンス、任地で現地の人との関わりを増やすチャンスを逃す結果となります。家から出たくないならオンラインで語学の勉強をしたり帰国後に向けてのキャリア選択などやることは多いはずです。

 

終着点は悪口大会か大宴会か任国外旅行の話で終わる

現地の人やその国の悪口を話すことは多いです。(これは僕も例外なく話します。すいません、、、)

 

時間を守らない、アジア人ヘイトを受ける、金をせびられる、真面目じゃない、飯が不味いなど日本に住んでいるとあまり感じないことを日本基準で話すので、どうしても悪口大会みたくなりがちです。

 

しかも途上国には娯楽がほとんどありません。だからお酒を飲む機会が多くなったなと感じます(アフリカは特にビールが水やジュースよりも安いので、、、)

 

隊員で集まって酒盛りして気が大きくなって悪口大会や、トランプなどでの飲みゲーをして翌日二日酔いですというパターンも珍しくありません。

 

また、僕が毎回この話するよなぁと感じるのが任国外旅行についてです。人それぞれ行く時期が違うので行ってきた人のお土産話やこれから行く人の計画など誰かしらの話を聞いている感じがします。

 

 

旅行が好きな隊員が多いため旅行の話はとても楽しいものですが、毎回するようなことでもないのかなと。(自分が行きたい国の話とかなら別ですが)

会話に困った時はとても便利です笑

 

まとめ 適切な距離を保つことが重要

ずっと地方の任地に篭っていたら、メンタル的のもしんどいものがあるので、息抜きも必要です。

 

一匹狼になりすぎるのも良くないので、誘われたら参加してみることもとても重要です。

 

特に日本人のコミュニティが強いところは悪い噂が立ちやすいので、悪目立ちするような行動は避けた方が得策です。現地の人にはガンガン行きましょう。笑

 

俗にいう「世渡り上手」な人はこの加減が抜群に上手いです。

 

一人では生きていけない以上、適度な距離感で持ちつ持たれつの関係を維持して生活できるようになれば最高の人気を過ごすことができるはずです。

ここまで読んで下さりありがとうございます。

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