青年海外協力隊の給料ってどうなってるのか気になる。
結論から言うと、とても沢山頂けます。そして貯金もできます。
しっかり準備して任地に向かえるし、帰国後、その後のキャリアのための資金も貯めることが可能です。
全く心配ご無用!
2年間で頂けるお金【種類別】
上にあげたものが大体の割合を占めるので1つずつ説明していきます。
本邦支出対応手当
無給休職または無職の方には、派遣前訓練中や派遣中に国内で支出が必要な経費等に役立てるために手当を支給します。ただし、65歳以上の方は、支給対象外です。なお、短期派遣の派遣前訓練期間中は不支給です。
https://www.jica.go.jp/volunteer/application/support_system/treatment/index.html
協力隊というのは、仕事を辞めて参画する人と、職場に籍を残したまま参加する人がいます。また、定年退職されてからの方もいます。その中でも、仕事を辞めて参加している方や、定年退職して参加されている方への必要経費として支給されているものです。
額で言うと、派遣前訓練中(40000円/月)、派遣中(55000円/月)が支給されます。
派遣前訓練(大体2ヶ月)40000円×2ヶ月=80000円
派遣中(24ヶ月=2年間)55000円×24ヶ月=1,320,000円
こちらの額が支給されます。
こちらのリンクから現職参加制度、短期派遣など様々な形でのJICAボランティアについて解説してます。
協力活動完了金
長期派遣の方で無給休職または無職の方には、当初の派遣期間を満了した場合に、協力活動完了金を支給します。
https://www.jica.go.jp/volunteer/application/support_system/treatment/index.html
しっかり、2年間の活動を全うしたよーというボランティア全員(有給参加の方は除く)に任期終了後、一括で振り込まれる金額になります。
額で言うと、20000円/月 × 24ヶ月(2年間分)= 480, 000円 が支給されます。
支度料&移転料
支度料
赴任の際の準備金として、全員一律で9万円支給されます。
支度料 90000円
移転料
赴帰任に伴う移転の経費として、隊員全員が出発時&帰国時の2度貰えます。
派遣国によって金額が異なります。日本から遠い国ほど高くなります。
90000〜120000円の間の金額となります。
移転料 約100000円 × 2(出国時と帰国時)= 200,000円
現地生活費
受入国での生活費は、JICAが、国ごとに定めた金額を支給します。この金額は、JICA海外協力隊としての趣旨に基づき、受入国の住民と同等程度の生活を営むに足る金額を、物価、為替変動等を勘案の上、定めています。なお、現地生活費とは、現地の生活費の補助であり、給料や報酬ではありません。
https://www.jica.go.jp/volunteer/application/support_system/treatment/index.html
現地生活費で、基本的には毎月生活していくこととなります。※米ドルで現地の銀行口座に支給されて、そこから現地通貨に換金するといった流れです。
噂では現地の公務員の課長・部長レベルの月額が支給されているとの事です。
めちゃくちゃ贅沢できるわけではありませんが、普通の生活を営んでいれば十分生活できるレベルでの支給額になります。
各国平均して、500ドル/月が支給されます。
毎月、100$程度余ると想定して、1ドル=100円と換算しても、
100$ × 24ヶ月(2年間分)= 2400$ = 240,000円
内国経費
派遣前訓練を行う場所への往復の交通費、実際に協力隊として赴帰任する時の交通費(大抵は自宅〜成田空港or羽田空港)や、前乗りなどでホテルに前泊した時などのホテル代など国内で掛かる料金は全てJICAが負担してくれます。
外国経費
赴帰任時の往復航空券代、外国のトランジット等で宿泊が伴う時のホテル代などもJICAが負担してくれます。出入国税や空港使用料などもこれに含まれています。
待機手当
派遣前訓練終了の日から〜出発の日まで大体1ヶ月〜2ヶ月くらいの期間があります。
派遣前訓練とは?
その期間の補填として、毎日日額3,000円が支給されます。
3,000円 × 45日(出発までの日数の平均) = 135,000円
全てが貯まるわけではない理由
特段、何にもお金を使わなければ200万円は余裕で貯金ができます。
けれど、色々と出費することになるので、そこまで貯まらないのでは?と僕は考えています。また、貴重な2年間と言う時間はプライスレスですので経験に投資した方良いと考えています。
一個ずつ詳しく解説していきます。
国民年金の任意加入
20歳を超えている日本国民には、年金の支払い義務が生じます。但し、海外で生活している人は強制ではなく、任意での加入となります。将来満額の年金を受け取りたかったら、払っておくべきです。前払いしておくと少しお得なので、出国前に2年間前払いしておくことがおすすめです。
2年間で、約40万円払います。
(2年間前払いすると、約16,000円お得になります。(毎月払い×24ヶ月と比較して))
派遣中の隊員は「海外居住者」扱いとなり、任意で国民年金に加入することになります。未加入であると、当該未加入期間は、年金額の算出の際に除外され、年金が減額されたり、派遣中の事故に起因する後遺症について障害基礎年金が受け取れないなどの不利益が生じる場合がありますので、JICAは、出発前に加入手続きを行うことを強く勧奨しています。なお、手続きは隊員ご自身が行なうことになっておりますので、詳細はお近くの年金事務所などにご確認ください。
https://www.jica.go.jp/volunteer/application/support_system/treatment/index.html
出国前の準備
出国前にはめちゃくちゃ準備するものがあります。例えば、コンタクトレンズ2年分とかいいカメラ買って記憶に残すとか、日本食が恋しくなるからレトルト食品買い込んでいくとか、、、
あれこれ買ってると、秒でお金が飛んでいきます。
出国前に準備すべきものは、こちらの記事を読んでください。
持っていくものによって金額は変わりますが、カメラなど高級なものを買うとすると、約25万は掛かると思います。
日本の電話番号の維持費
協力隊員は、2年間で活動を終え、その後日本に帰国するので、電話番号を維持したままにしておく人がとても多いです。(日本での様々な登録情報は日本の電話番号でしているので、いちいち変更してたら大変なので、、、)
大手4社の料金を比較
docomo
- 手数料・・・1,100円
- 電話番号保管・・・440円
- メールアドレス保管・・・110円
2年間で、1,100円+10,560円=11,660円 かかります。
- メリット・・・オンラインで申請可能なので、簡単。(1,100円かかるのはしょうがないかと…)
SoftBank
- 手数料なし
- 電話番号保管・・・429円
2年間で、10,296円 かかります。
- メリット・・・手数料がかからない
- デメリット・・・店頭でのみ、受け付けているので手間がかかる。
au
- 手数料・・・2,200円
- 電話番号保管・・・409円
2年間で、2,200円+9,816円=12,016円 かかります。
- デメリット・・・手数料+店頭でのみ、受け付けているので手間がかかる。
Rakuten Mobile
楽天モバイルには。電話番号の預かりサービスはないですが、契約しっぱなしでも結局使用料は0GB(ローミングできる国によりますが、、、)最低料金の1078円毎月支払いが生じます。
任国内旅行/任国外旅行
任国内旅行
派遣された国の観光地などに遊びに行ける制度です。
例えば、僕みたいなアフリカに派遣されている協力隊員なら、ナショナルパーク(サファリ)に動物を見に行ったり、エジプトの派遣の人なら、ピラミッド見に行ったりその国内間の観光ができます。もちろんポケットマネーからの出費になりますが、日本ではできないことも多いのでこの制度を使う隊員はとても多いです。
あとは、同じ国に派遣されている協力隊の任地に遊びに行ったりもできます!
任国外旅行
協力隊員には、年に20日有給が支給されます。2年間の派遣なので、合計40日。世界情勢などを鑑みて旅行できる国は限られていますが、国外へ旅行に行けます。こちらももちろん、ポケットマネーからの捻出ですが、日本からだと距離が遠い国に、各々の任国からすぐアクセスできるなどとても有意義な休暇になります。
詳しくはこちらをご覧ください。
結論
結局、いくら貯金できるの?という話ですが、
●収入80,000(派遣前月額)+1,320,000(派遣中本邦支出対応手当)+480,000(協力活動完了金)+90,000(支度料)+200,000(移転料)+240,000(現地生活費余り)+135,000(待機手当)= 2,545,000円
●支出 約400,000(年金)+約250,000(準備)+約12,000(携帯)+約500,000(旅行費)=1,162,000円
●収支2,545,000円ー1,162,000円=1,383,000円程貯まるのでは、、、?
あくまでも、個人差ですのでご了承ください。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
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