
協力隊に申し込むか考えている時に、やめた方がいいという辛辣な記事を見かけたことはありませんか?
実際に派遣されている身として直接感じたことを書いていきたいと思います。
やめた方がいいと言われる理由

1つずつ詳しく見ていきましょう!
途上国は危険(日本に比べたら)
下記リンクから、世界各国の犯罪指数が確認できますが、やはり協力隊として多く派遣されている中南米や、アフリカ、アジアなどは日本に比べて高い数値となっています。
家族や友人から、なんでわざわざそんな所に行くの?やめておいた方がいいんじゃない?と言われる機会も多いと思います。

確かに、犯罪や事故などに巻き込まれないとは言い切れません。
しかし、JICA海外協力隊では防犯や安全対策に関しては十分な対応が各国の在外JICA事務所によって行われています。

その他にも、南京錠やメガホンなどの細々した防災グッズなども貸与してもらえます。アフリカ地域などではマラリア予防薬なども無償でいただけます。
キャリアアップに繋がらない
結論から言うと、時と場合によります。
国際社会で将来働きたいと考えている人はもちろん現場での経験としてプラスになるし、語学力活かしたいという人も2年間で培うことも可能です。グローバル化に伴って各企業も海外での経験を有する人材を欲しているところも増えてきています。
しかし、否定的な意見を持っている人も少なくありません。所詮ただのボランティアだから何も身についていないと考えている人もいるだろうし、全てがうまく働くとは限りません。

JICA協力隊は勤務経験に含まれると言われていますが、そう見做してくれないところも一定数あることも事実です。
上記のサイトでは、地方自治体が積極的に協力隊経験者を採用しようとしているなど、経験者ならではの選考などもあります。

ちゃんと協力隊の経験を見てくれている企業もたくさんあるということです。
その他のフォローアップ

協力隊経験者の進路開拓は様々な支援があります。
コミュニケーションを取ることが難しい
公用語が英語の国で、任地の人達が英語を話せるならば、関係構築だったり、活動のしやすさにおいてはやりやすい以外ありません。
しかし、フランス語やスペイン語、現地語などしか通じない地域での活動をする隊員の方が多いです。派遣先のCP(カウンターパート)や同僚はしっかり教育を受けている人が多いため英語を話せる人が多いですが、現地の住民は英語が話せない人も大勢います。

そもそも日本人がまともに英語すら話せない人が多いので英語が通じるからと言って確実にコミュニケーション取れるかと言ったらそうではないですが、、、
会話もできないのに何ができるのか?という意見もあるのが事実です。
しかし、事前の派遣前訓練や、赴任後の語学レッスンなどで少なからず挨拶などのコミュニケーションは取れるようにはなります。

また、2年も住んでれば簡単な会話はできるようになります。最初は勉強しなければいけないことが多いですが。
できることが少ないから何も得られない
先の言葉によるコミュニケーションの難しさも含まれますが、ボランティアとして来ている以上、企業やNGOの様にお金をかける支援というものは中々できません。しかし、現地の人から見たらお金を持っている外国人がボランティアで来ているからなんか買ってもらおうという考えでいる人たちも大勢います。
中には、予算を確保してくれるところもありますし、JICAに申請して物品を買ってもらうということも無くは無いですが、基本的には小さいことを細々とやっていく2年間になります。

中には目を見張る様な活動ができた隊員もいて、クローズアップされがちですがその様な煌びやかな活動ができる人はほとんどいません。
ストレスフルな生活が確定する
結論、改めて日本から外国に出てみると日本っていい国なんだなと感じます。

ご飯は美味しいし、治安はいいし、時間は守るしこれがスタンダードで生きてくると些細なことがストレスになっていきます笑
他の国はどうかわからないですが、まぁ待ちます。

銀行や病院で2時間近く待ちぼうけ、レストランで注文してからアベレージ1時間は待ちます。(ビールや飲み物だけは音速でサーブされます笑)
アフリカンタイムだからと言われるけれど、やはり慣れません。時間は有限だからもったいないなと感じてしまいます。あとは、待つ割に飯が非常に美味しくない。内陸国の影響もあってかレパートリーも少ないし味付けも美味しくありません。自炊した方がいいじゃん!ってなります。
差別なのか、からかっているのか知りませんが、歩いていると「チャイナ〜」「チンチョンファ〜ン」などと言われます。慣れるけど腹は立ちます。笑
自分の思いや考えが伝えられないということは非常にムカムカします。スムーズに会話のキャッチボールができないからこそ自分の不甲斐なさにも、物事の進むスピードにもイライラします。
停電や断水も日本とは比べものにならないほど発生します。まだ水道あるだけマシかぁと考えますが不便なのには変わりません。特に夜の停電はやりたいことが何もできなくなるので計画が狂います。万が一に備えて早め早めの行動が大事だなとこの考えは磨かれます。
周りから変な目で見られる。
基本的に、途上国に進んで住みたいという人の割合は少ないです。だからこそ、この様な選択を取る人のことを変わっていると思う人も少なくありません。これが地方などの村社会なら尚更変な噂でも立てられるでしょう。(知らんけど)

僕個人の考えでは、日本は出る杭を潰すし、マイノリティな考えを持つ人たちに寛容な国民性ではありません。
まとめ: 興味があるなら協力隊に行くべし。
協力隊は日本政府のODA(政府開発援助)予算で行われており、しっかり国から定められている事業でもあるため、安全面や金銭面、就業支援まで手厚くサポートしてもらえます。協力隊に使う金なんか無駄だという意見もありますが、ならその人が政治家になって仕組みを変えればいい訳です。
また、煩わしい手続き(パスポートや航空券、海外保険など)全て行ってもらえるためとてもスムーズに海外に行くことが可能です。
否定的な記事を見たり、周りから足を引っ張られることもありますが、まずは説明会とかでもいいので経験者やJICAスタッフと話してみてほしいです。
ここまで読んだくださりありがとうございました。
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