若いうちに青年海外協力隊に参加するメリットを考えてみる

若者イラスト 青年海外協力隊
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僕自身25歳(社会人3年目)で協力隊への参加を決めました。中には新卒で参加する隊員も少なからずいます。経験を積んでその分野で貢献すべきと考える風潮もありますが、国際社会に若いうちから参加して経験を積むことで得られることもたくさんあります。

若いうちに参加するメリットとは

得られるメリット
  •  若いうちから途上国(派遣国)の現状を知ることができる。
  •  行動力が身に付く。
  •  海外勤務経験として2年間の肩書きがもらえる。
  •  語学力が磨かれる。
  •  様々な人に出会えるので人脈が広がる。
  •  貯金ができる。
  •  様々なサポートが受けられる。

ざっと挙げるとするとこのようなメリットがあります。それぞれ解説していきます。

途上国で2年間の生活

最近では学生時代の留学やワーキングホリデー、海外の大学院への進学など海外での生活をする人達が増えていますが、途上国に2年間もの間住むといった経験をしている人は多くありません。海外転勤なので工場や資源がある途上国に住む駐在員も一定数いますが、、、

学生時代の留学やワーホリは先進国の欧米(オーストラリアやカナダなど)が多いですよね?大学院なんかも先進国にある場合が多いです。

全員が全員駐在がある企業に就職できるわけではないので、協力隊として2年間本当にスーパーど田舎で2年間周りに日本人が誰もいない中で生活していくことは2度とない経験になります。

他の人との差別化にもなるし、なんせアフリカで2年間暮らしてました〜と言う人の方が興味が湧くし、面白そうと思ってもらえます笑

行動力が身に付く

ぶっちゃけると、正直そこまで隊員が必要とされていないケースも多々あります。(もらえるものはもらっておこう精神が蔓延っているのでとりあえず受け入れようというパターン)

学校や施設などに派遣されている人は働く場所が決まっているし、対象もある程度は決まっているので活動にフォーカスしやすいですが、コミュニティ開発の隊員さんなんかは特にエリアも決まってない中で現地語も話せない時に自分で歩きまわって問題を見つけたりしなければならない場合が多いです。

僕は日本で言う営業職に近いなと思っています。◯件契約取るまで帰ってくるな〜と言われてひたすら突撃営業して契約してくれる人を見つけるようなものです。自分で開拓する必要があります。

課題を見つけ、なにかそれを手伝うことはできないのかと考える日々。そして計画して実行まで漕ぎつける。0ベースのものから1にしていく難しさを経験することで自分で行動して結果を出していく力が得られます。(僕自身まだ何も見出せていませんが、、、)

海外勤務経験として2年の肩書きがついてくる

協力隊は名目上はボランティアですが、特例で勤務経験に加算できます。

国際社会の仕事の要件には2年以上の海外での勤務経験が求められるケースが多いです。

任期を全うすればこの条件は確実にクリアすることができます。

任期満了後、就職をする上でこれはとてもアドバンテージになります。

語学力が磨かれる。

そもそも海外で2年間住まなければならないということは、英語含む外国語で生活しなければならないです。職場の人との会話、現地の人との会話、活動の手探りのためにはその土地の言葉でアプローチしなければなりません。

自然と(自助努力ももちろん必要)語学力は伸びるし、今後の自分のスキルとしても語学力があるだけで何段階もステージが上がります。

そもそも地方に行くと英語すらままならないので英語で会話できる時の安心感たるや否や、、、

様々な人に出会える。

活動を通じて、協力隊員は様々な人に会うことができます。もちろんJICA関係者や自分の職種に関する専門家、他の協力隊員、ビジネスをしている日本の方、駐在している日本の企業の方、NGOの職員など普段日本で働いている時には会えないような方に会える機会がたくさんあります。

彼らのキャリアを聞いたり、仕事内容を聞いたりすることで自身の目標につながることもあるし、活動のヒントをもらえることも大いにあります。

中には口を聞いてもらってそこに就職、、というパターンもあるかもしれません。

将来のビジネスパートナーになる可能性もあります。

貯金ができる

世帯平均値中央値
単身世帯179万20万
2人以上世帯212万63万
20代の貯蓄額についての調査(2021年度)
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2021/21bunruit001.html

中央値を見ると、100万円にも届いていません。大学生も入るので社会人だけで見るならもっと金額は上がりますが、協力隊で2年間活動を終えると、200万円ほど貯金ができます。下のリンクに詳しい情報があるのでそちらもご覧ください。

帰国後の活動をする上で貯金ができるのはとても安心材料です。

様々なサポートが受けられる。

自分で海外に暮らそうと思うと手続きやらも多いし、コストも沢山かかります。協力隊の参加においては、それらは全てJICAが担ってくれます。活動にフォーカスできるように様々なバックアップが用意されています。

海外保険や、住居の整備、普段の生活費や航空券代など確実に準備しなければならないものは全て準備してもらえます。

安心して、2年間を過ごす環境を整えてくれるわけです。

安全に健康で生活を送ることが何よりも重要になってくるのでとてもありがたいですね。

若い時に派遣された隊員が活躍する方法

結論、活動がうまく行くと言うのは抽象的だし、それぞれの隊員に具体的な目標が設定されているわけではなく、活動をしていく中で各々が方針を定めていき、日々過ごしていきます。

僕が肌で感じているのは、何かを教えようという精神ではうまくいかないなと、、、

逆に教わる気持ちでその国に溶け込むくらいの感覚の方が気持ちよく活動できるかなと、、

だからボランティアだから何かしなきゃと言うよりは、この2年間がどれだけ充実していたかと言う方が20代の若いうちに参加する上では重要なのではないかと。

隊員同士で、毎日飲んでました〜みたいなのは絶対にダメですけどね、、、

とりあえず仲良くなるところから

大体の人は、僕たち日本人に興味があります。少なからずバカにしてくる人も一定数いますが、みんなリソースを割いて話を聞いてくれるし、お願いすれば快く引き受けてくれます。

ルワンダでは、「カラテ」や「ヤクザ」や「サムライ」なんかを知っている人が結構います。

世界どこにいても各国の情報にアクセスできるのだなぁと感心してしまいます。

話してみて、何やってるんだと聞かれて答えると、案内するよとか教えてやるよコッチに来いとよく言われます。また、仲良くなれば、信頼を得られるし協力を頼めば引き受けてくれることでしょう。

相互理解につながり、日本とその派遣国についてもより深く知れるだろうしそうすることで日々の生活がより充実したものにつながっていくと思います。

病気の時とか、何か緊急事態などの時にも助けを求められる人がいるだけで全然違います。

若い人の特権、変なプライドがないこと

人間は歳をとるほど柔軟ではなくなっていきます。俗に言う頭が固いというやつです。経験値が増えると人間はどうせこうなるだろうなと結果を予測する機会が増えるのだそう。また体力や知能の面でも低下するのでやる気自体も低下するとか何とか、、

ですが、若い人には行動力があります。

何かを教えら得れる技術も、社会で何かをしてきた経験も持ってない中で失うものが何もない。その分必死に吸収しようとする姿勢は若ければ若いほど優れています。

だからとりあえず行動する。それが正解かなんて誰にもわからないけど動かなきゃ始まらないです。特に僕達20代は。

ジュガールというインドの考え方がとても素敵なので、もっと自分から動きたいと言う人はぜひ読んでみてください。

毎日勉強すること

なんだかんだいって、経験がない分は努力でカバーしなければならない部分が出てきます。帰宅後に語学の勉強をしたり、活動のことについて学んだりすることでより円滑に活動を進めることができます。

おすすめは、全世界共通のOfficeのソフト関係、英語などの語学、後は楽器などの音楽関係も万国共通なのでおすすめです。僕も毎日少しづつやっています。

時は金なり、Time is money とはこのこと。

メリットとしてあげたことは、若いうちに習得しておいた方が、100%お得です。35歳の壁というものがあるように35歳以上は転職(国内で働く場合)が難しくなってきますし、何かを学ぶことにおいても若い方がトータルの時間が短くて済む場合がほとんどです。

もしも、あなたが国際社会で活躍したいと考えているならば迷うことはありません。とりあえず応募するなり、各地で開かれている座談会などに参加して話を聞いてみることも一つです。

若い人は若い人なりにパワーがあり、活躍できます。自分じゃ何もできないと思っている人も多いと思いますが(僕も応募してから今までずっとこの気持ち持っています笑)その中にも何かしらできることがあります。

よく受かったなお前みたいな人も沢山いるので全然問題ないです!

これを読んで少しでも背中を押すことができたなら幸いです。

読んでくれてありがとうございました。

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