2ヶ月の派遣前訓練で起こる恋模様を二本松訓練所では「二本松イリュージョン」、駒ヶ根訓練所で起こるものを「駒ヶ根マジック」と呼んでいます。
なぜマジックとイリュージョンなのか?
どちらの言葉にも錯覚や幻想などの儚いニュアンスが含まれているように、派遣前の2ヶ月で親しくなってもお互いが違う国に派遣され、疎遠になり自然消滅して儚く消えていくというニュアンスが込められているらしいのです。
逆に、超絶遠距離を2年間成就させてずっと関係が続いていくこともそれはそれで素敵でありまさにイリュージョンと呼ぶべきに値すると思います。
恋愛が生まれやすい理由を考察
これは主観なので、論文や証拠がある訳ではありませんが訓練所生活におけるラブロマンス発生率は異常です。普通に日本で暮らしていたら考えられない確率で起こるものだと考えてください。
大体の協力隊員がこの言葉たちを耳にしたことがある状態で訓練所に向かいますが、最初は絶対に起こる訳ないやん!と考えながら生活し始めるのですが、あれよあれよといつの間にか噂が錯綜しています笑
人間っていくつになってもこういう話はついついしちゃうんですよね〜。笑
比較的若い男女が協力隊に多い
協力隊員は健康であることが最優先であるため平均年齢も若くなります。
2022年の2次隊は、大体30歳前後が平均でした。
そんな若い人たちが、同じ釜の飯を食べて、一つ屋根の下で生活し、語学訓練などの厳しい生活を共にする訳だからなんか起きて当たり前っちゃ当たり前です。
しかも悪く言えば2年間途上国に行きたいような物好き、よく言えばしっかりと自分の考えがあって、それぞれの素敵な考え方を持った芯のある人たちが集まってくる訳なので尚更です。
また、普段生活していたら絶対に出会わないような異業種、異業界の人と知り合える訳ですから。
特殊な環境下
2ヶ月間も同じ人たちと過ごす期間って人生の中でそう多くはないです。大学などで寮生活をしていた人などは別ですが、、、、
食堂で3食みんなで食べる。朝の会でみんなと毎朝顔を合わせる。大浴場でみんなと風呂に入る。特殊すぎる環境が整い過ぎています。
それでいて、グループワークも多いし、みんなが同じ協力隊というベクトルに向かっている訳なので、、、
必然的に男女間の距離が近くなり、感覚が麻痺してきます。
実際に派遣前訓練を経験してみて起こったのか?
コロナ禍で少ない隊員数ながらもいろいろあったのでそれを勝手に紹介します。
プライバシーは守りつつなのでざっくり紹介します。
僕は二本松訓練所での生活だったので、起こるとしたらイリュージョンでした。
コロナ禍で人数が制限されていたので、全盛期よりは全然少ない50人ちょっと。それでも2組がカップルとして成立していました。
その他にも、噂で3組くらいが出回っていたので1/5は何かしらの出会いがあったと考えるとすごいなと思いました。
面白いことに、同じ派遣国の中ではできないもんで、どちらも超超超遠距離になることが分かっている中でのカップルなので、出会いって素晴らしいなと感じました。
どちらも末長くジンクスなんかに負けず続いて欲しいと切に思っています。
すでに結婚している隊員やパートナーがいる隊員の状況
訓練所に来ていた隊員の中には、すでに婚約していたり、結婚して奥さんや旦那さんがいる人、パートナーがいる中で協力隊に申し込んで2年間遠距離を承知の上で活動する隊員もたくさんいました。
任地へ行く前に婚姻届を出した人、話し合って一回距離を置いた人、そのままの関係のまま遠距離恋愛を続ける人様々な形がありました。
お互いが納得して出した結果だからそれが1番の最善策なので周りがあれこれ言う必要はありません。
結論
出会いのために参加している方はいないとは思いますが、それを抜いても魅力的な方(生き方や考え方など)に出会えます。そしてそれは一生大切な仲間であり友達としてあり続けていく人になると僕は思いました。
もし、好きな人ができたりしてもあまり臆することはありません。JICAのスタッフの中にも元協力隊員同士で結婚なんてザラにある話ですので、気に留めることもないと考えています。
訓練所での集団生活なので周りに迷惑をかけることだけはやめてもらいたいなと、、、
全員が新しい環境の下で様々な人に出会えるいい機会なので、できるだけ全員と話して交友関係を広げていくことが自分にとっても、訓練所の雰囲気ににしてもいい方向に向かっていくと思います。
派遣されてから、任地でパートナーができる人も一定数いらっしゃるみたいなのでそれはまた別の機会に記事にしたいと考えています。
P.S 「旅の恥はかき捨て」というコトワザを今記事を執筆中に知りました。
コメント